キャンピング氏は「私たちはすべての創造物は神様の御手に委ねられていることを学んできました。神様は神様の時に従ってこの時代に終わりを告げられるでしょう。それは私たちの時に従って生じるのではないのです。私たちは謙遜になって神様が神様の民に対し、キリストの再臨の時を告げていないこと、さらに神様の民それぞれの肉体の死が訪れる具体的日時もお知らせになられていないことを認識しなければなりません」と述べた。
キャンピング氏は過去数十年間にわたってキリストの再臨の時と世界の終わりの日が来ることを予言して全米を騒がせてきた。キャンピング氏の最近の予言では昨年5月21日が神の裁きの日であるとされ、米メディアの注目を受けていた。しかしキャンピング氏の予言の日が過ぎ去っても、神の裁きの日は来なかったにも関わらず、これまで予言の過ちを認めず、「裁きの日は肉的な意味合いではなく、霊的な意味合いで生じたのだ」と言い逃れをしていた。さらに昨年10月21日には、キャンピング氏は世界が物理的に崩壊するだろうと予言していたが、この日もまた何事も起こらずに過ぎ去った。
キャンピング氏とキャンピング氏のラジオ番組「ファミリーラジオ」スタッフは3月に入り、「どんなに真面目で熱心な人も間違いを犯すことがあります。私たちは多くの人々がキリストの再臨の時を知りたいと願っていることを知っています。事実『ファミリーラジオ』ではそのような願いを叶えることに失敗しました。『その日、その時がいつであるかは、だれも知りません。天の御使いたちも子も知りません。ただ父だけが知っておられます(マタイ24・36、マルコ13・32)』と聖書に書かれてあることが正しい理解であり、『ファミリーラジオ』の予言は間違いでした。神様の裁きの日は神様の神性なるご計画の中に隠されているのです」と3月の番組リスナー向けの手紙で発表した。
また昨年5月21日がキリストの再臨の日であると予言していたことについては「不正確であり、罪深い行いであった」と認め、「神様は罪深い雑草でさえも、神様の目的を実現させるために用いられます。ですから神様は私たちの罪さえも、神様が全地に聖書を告げ知らせるご計画のために用いられるでしょう」と発表した。事実、キャンピング氏の偽預言者としての活動は、メディアの注目を受けることによって、世界中の人々が聖書に関心を抱くことに寄与し、聖書の御言葉について今までキリスト教に関心を持たなかった様々な人々によって議論が活性化されることには一定の貢献がなされた。
しかし「ファミリーラジオ」はそのこと自体がこれまでの予言の過ちの言い訳となるべきではないことも認め、「神様の御前で私たちは震えており、私たちの行ってきた罪深い行為について、謙遜に神様の赦しを求めています。神様がこのような罪さえも赦され、私たちを愛してくださるお方であられることに心より感謝しております」と述べている。
米国では、未だキャンピング氏の予言に惑わされている同番組のリスナーが存在していることについて、キャンピング氏および「ファミリーラジオ」番組スタッフらは、「これ以上さらなる裁きの日を予言する証拠はどこにもなく、これ以上予言を行う予定はありません。神様は5月21日の裁きの日に対し、ご自身を低くされ、私たちがより聖書の御言葉を熱心に探り求め続ける機会をお与えになられました。神様は聖書の御言葉の中から裁きの日を見出すように促されているのではなく、より信仰的に聖書の御言葉を理解するように促しておられます。私たちは神様の御前に謙遜に裁きの日を待ち続けることで満足しなければなりません。神様が神様の民を安全に導いてくださることに信頼を置かなければなりません。『ファミリーラジオ』番組内では、私たちは今後も神様の導きを模索し続けていきます。福音を宣べ伝える本来の宣教の働きを行い続けることが、神様にとって喜びとなることであるならば、私たちは今後も主の御心を模索する番組を継続し続けなければなりません」と述べている。