キルギス共和国内の遺跡や遺構を訪ねるツアーに参加(2017、18年)。その時に立ち寄った東方教会遺構地や発掘品などを紹介しています。
世界遺産のバラサグン遺跡には、陸の灯台ともいわれる11世紀に建った約24メートル(当時45メートル)のブラナの塔や小さな博物館があり、館内に十字墓石やイスラム墓石、金属製の発掘品などを展示。多くの石人像もあれば、遺構もあった。
帝京大学文化財研究所(山内所長)やキルギス、ロシアの合同発掘調査の遺構。中国唐軍がこの地に来ていたことが発掘で分かった。唐代にスイアブ・砕葉鎮城を築いたことが『旧唐書』に出る。ドローンで今後の発掘地を調査中。
2017年の春、8世紀ごろにあったアク・ベシム東方教会跡を見学。発掘中の帝京大学文化財研究所所員らに出会い、インタビューを受ける。
セミナー主催者でツアーリーダーだった宣教師の計らいで、個人所蔵館の墓石を拓本する機会が得られた。帰国して複製品の石を作ることができた。
ツアーの途中、現地の遊牧民が馬乳を飲めと勧めてきて、恐る恐るバケツのまま飲むと、温かくて大変甘かった。近くでは少年がチーズを作っていた。
※ 参考文献
『景教—東回りの古代キリスト教・景教とその波及—』(改訂新装版、イーグレープ、2014年)
『景教碑の風景』(シリーズ「ふるさと春日井学」3、三恵社、2022年)
『東方基督教遺跡見聞記』(2021年、私家版)
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