東日本大震災(3・11)
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【3.11特集】震災3年目の祈り(最終回):被災した教会が「青空礼拝」~心労、うつ病、牧師が再起する時
東北のある町の教会を訪ねた。津波で大きな被害を受けたが1週間後には「青空礼拝」を開き、薪ストーブで暖をとりながら皆が賛美歌に声を合わせた。間もなく牧師は心労から病を得、苦しみの日々を送る。再び立ち上がる時を迎えるまでの心の葛藤を聞いた。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(18):キリスト教会学校が地域の子育て拠点に~岩手県・千厩小羊幼稚園
その日、岩手県一関市千厩町は激しい揺れに見舞われた。千厩小羊幼稚園の園庭には地割れが走り、地面から水が吹き上げる。建物の壁にはいくつも亀裂が入り、みんな外に出て送迎バスの中で待機した。半壊した園の移転をめぐり、堀園長の奮闘がはじまった。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(17):今なお「語れない人」と向き合うために~二本松教会・佐原玲子牧師
福島第一原発から約50km離れた二本松市内に、日本基督教団二本松教会がある。風向きや盆地という環境から、一時期は高い放射能数値が検出され、併設する幼稚園にも不安が広がっていた。かつて心理カウンセラーの働きもしていた佐原牧師に話をうかがった。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(16):野菜の無償配布で「3年目の孤独死」を防ぐ~「福島やさい畑」代表の柳沼千賀子さん
3・11後の風評によって福島の農家は大きな痛手を受け、仕事を失う人も続出した。当たり前の日常生活を取り戻すために何ができるのか。柳沼さんが選んだのは農業の現場だった。被災者仮設団地の全戸に野菜や果物を無料で配布する働きも行っている。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(15):福島を「忘れない」から「思い続ける」へ~南相馬市でボランティアを受け入れる、カリタス原町ベース
福島駅からバスで約2時間、南相馬市の原町駅前に着く。常磐線・原ノ町駅から南下する路線は今なお運休中。沿岸部の津波被害と放射能リスクのためだ。南相馬市は福島第一原発から20~30km圏内にある。カリタス原町ベース長の畠中千秋さんに状況を聞いた。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(14):良き「コンビニ教会」を目指す、気仙沼ホープセンター
「こんなことをどうして神様は許すのか」「そんな神など信じたくない」と嘆く被災者に、どう向き合ってきたのか。「日本語には『神』しかないために混乱が生じます。神とは何かを定義しようよ、というところから・・・」。デイビッド風間牧師に話を聞いた。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(13):デイビッド風間牧師「奉仕者の汗や泥にまみれた姿の中に、人々はキリストの愛を見る」
気軽に立ち寄れるカフェと、日曜礼拝やコンサートも行える集会所。サマリタンズ・パースの活動拠点として2011年11月に始動し、12年12月から気仙沼ホープセンター(KHC)としてオープンした。代表のデイビッド風間牧師にKHCの働きを聞いた。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(12):「失ったおかげで数百倍の恵みが与えられた」〜支援活動きっかけに救われた尾形伸一さんの証
宮城県気仙沼市の尾形伸一さんは、津波と火災ですべての持ち物を失った。「家もアルバムも流されて燃えてしまい、何も探し出せませんでした。失って、からっぽだから、かえってよかった」。その数百倍の恵みが与えられたと話す尾形さんに、信仰の証を聞いた。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(11):「でも、神さまはぜんぶわかっているから」~大船渡・佐々木テリーサさんの証
8年前にアメリカから来日した佐々木テリーサさんは大船渡教会の教会員。遠野市で被災し、陸前高田市にあった夫の実家は津波で失われた。「私たちはいろいろ学びました。きれいな水の大切さ、あたたかい家、家族とのご飯」。前向きな彼女に信仰の証を聞いた。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(10):「桜が美しく咲いていれば、木の下で賛美する」~大船渡教会
全国から送られた災害支援物資が、大船渡教会を拠点に配布されてきた。「もらってばっかりじゃ悪いから」と地元のおじいちゃんが教会に通うようになり、最近は孫も連れてくる。子供たちは走り回り、漬物教室が開かれ、賛美歌の練習も始まる。それが村谷牧師の理想だ。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(9):津波で信徒を失う悲しみ 会堂は災害支援の拠点に~大船渡教会
大船渡市は494人の死者・行方不明者を出し、市内38カ所の仮設団地に今も多くの人が暮らす。被災後の大船渡教会はボランティア拠点となり、多い日には80人のボランティアが訪ねて来た。教会は津波の被害を受けなかったが、5人の信徒が家を流された。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(8):わずか10分で消えた街、なお希望を灯して~陸前高田キリスト教会
津波で人口の7%超を失った陸前高田市。壊滅した街の復旧は今なお進んでおらず、そこにあるはずの市街地は存在しない。古い型式のカーナビ画面に、市役所や駅の地図が表示されるものの、現実の周囲を見回すと何もない草原が広がっている。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(7):鎌倉・鶴岡八幡宮で超宗派の「追悼・復興祈願祭」~賛美歌「アメイジング・グレイス」も
鎌倉市の鶴岡八幡宮で11日、神道・仏教・キリスト教の超宗派で合同の「東日本大震災追悼・復興祈願祭」が行われた。「鎌倉宗教者会議」の協力で開催されたもので、それぞれの宗教者が一堂に会し、3年前の大地震発生の時間である午後2時46分に黙祷。賛美歌「アメイジング・グレイス」も歌われた。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(6):東日本大震災3周年記念礼拝・講演〜姜尚中氏「ひたすらキリストの愛に進まなければ」
仙台市の東北学院大学ラーハウザー記念礼拝堂で11日、東日本大震災3周年記念礼拝・講演が開かれた。記念礼拝では、仙台東六番丁教会牧師で前の東北教区議長だった高橋和人氏が説教を取り次ぎ、聖学院大学次期学長の姜尚中氏が記念講演を行った。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(5):気仙沼市で3周年追悼記念合同礼拝 ~「揺れ動く地に十字架は輝く」の賛美
3・11の津波で会堂を失った気仙沼第一聖書バプテスト教会と、被災後のボランティア拠点として誕生し、今も人々を支え続ける気仙沼ホープセンターが初めて合同で礼拝を行った。「揺れ動く地に立ちて、なお十字架は輝けり」の賛美歌が合唱された。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(4):フクシマが乗り越えてきた三重苦―南相馬市・浪江町<写真編>
福島第一原発方面への道のすべてが、このようなゲートで封鎖されていて、一般車両は入れない。検問に立つ人たちは、日々、何を思うのだろう。家族のことだろうか、自分の身のことだろうか。祈るような思いになることが、あるのではないだろうか。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(3):フクシマが乗り越えてきた三重苦―南相馬市・浪江町<写真編>
南相馬市に拠点を置くボランティア・チームの車で、浪江町に入った。一般車が許される限界、つまり通行禁止区域のゲート手前まで行ってみることにした。一見して普通の街並みを通過していく。よくある地方の光景。人も車も動いている街だが・・・
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【3.11特集】震災3年目の祈り(2):フクシマが乗り越えてきた三重苦―福島教会
教会にとっては、信仰も揺れ動かされるような日々だった。若い牧師が去り、大阪から似田兼司牧師夫妻を迎えたのはその年の12月。まだ放射能数値の高い場所が次々と見つかっていた。「求めがあるのなら、私たちが行こうと思いました」と似田牧師は言う。
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【3.11特集】震災3年目の祈り(1):フクシマが乗り越えてきた三重苦―福島教会
地震と津波と放射能という3つのかつてない災害に遭い、なぜ、どうして、という思いもありましたが、神様、信仰が守られていることはあなたの大いなる救いです。日々の恵みを心から感謝します――福島市内、朝の祈祷会に人々が集い、静かな祈りがなされていた。
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“震災・原発・福島から見るキリスト教” 震災3年目を問いプロ・カト・無宗教各立場で意見交わす(2)
某教会が仮設住宅で傾聴ボランティアを行い、後で聞くと、聖書についてのリーフレットも配っていた。「これに、お坊さんはカチンとくるわけですね」と北村氏。では、僧侶が家族を失った人に「死者の成仏」について触れるのはいいのか。
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