米国の伝道団体ビリー・グラハム伝道協会およびサマリタンズパース代表を務め、米著名福音伝道者のビリー・グラハム氏の息子であるフランクリン・グラハム氏は、クリスマスにクリスマスを祝う意味、米経済および政治家がいかに経済を復興させることができるかをキリスト教的視点から語った。23日、米クリスチャンポスト(CP)が報じた。
グラハム氏はクリスマスを消費主義者の祝い方を超えて本当の意味で祝うべきであり、25日のクリスマスに大切にするべき核心となる価値観は「神の愛」であるとし、私たちが「神様がひとり子をお与えになられた」という事実を祝うべきであると述べた。
グラハム氏は、「イエス・キリストが本当にお生まれになられたのです。彼は神が肉となりこの地に人の姿で来られたのです。聖書では私たちは皆罪人であると書かれています。私たちは皆神の栄光を示すには欠けた者でありますが、神は私たちの罪を取り除かれるためにそのひとり子をお与えになられました。聖書はそれをとても明確に説明しています。イエス・キリストが私たちの罪を十字架で贖われるために十字架上で血を流され、死なれました。そして私たちの罪のために葬られ、神は彼をよみがえらせました。イエス・キリストを信仰で、ただ単純に信仰によって進んで受け入れ、イエス・キリストを信頼するならば、神は私たちの罪を赦してくださるのです。そして私たちの心を癒し、永遠の命の希望をお与えになられます。ですからクリスマスを迎えるということは、神様から与えられた出来事について黙想することでもあります。神様が私たち全てに対して最も偉大なプレゼントとしてひとり子であるイエス・キリストを私たちの罪のためにお与えになられたのです」と説明した。
グラハム氏はオバマ米大統領を「良い人物だ」と評価しており、オバマ米大統領の家族も良い家族であると評価している。一方で米国全体は間違った方向に進んでおり、オバマ政権による政策が方向修正に寄与できていないことに懸念を示した。グラハム氏は米国の霊的状況について「十字路に差し掛かっている」とし、来年度の大統領選挙の行方が重要であると述べた。
グラハム氏は「米国は神に背を向けてしまっており、世俗主義が蔓延しています。来年度の選挙で神を信じ、神に信頼することのできる米国の政治指導者を議員として選出していくことが重要です。正義と道徳の規準があるリーダーシップが必要です。そして世の中で間違ったことがまかり通ってしまっていることについて、間違いを恐れずに修正していくことができる政治家でなくてはなりません」と述べた。
米国の財政赤字が米国中の家庭経済を圧迫しており、米国民が他人に「与える」力を弱くさせ、寄付金や教会、ミニストリーの活動を弱体化させてしまっていることを指摘し、「財政赤字から抜け出し、米経済を活性化させるには、米国としての支出を抑制できるようにならなければならない」と指摘し、「民主党であろうと共和党であろうと、遅かれ早かれ政治家たちはあらゆる方向にばらまいている財源を削減せざるを得ないと言わざるを得ないでしょう。歳出の削減ができなければ、すぐに困難に陥るでしょう」と述べた。グラハム氏によると、米政府が税収を削減することも必要であるという。米政府の財源として税収を引き上げることで、米政府はより他国とのビジネスに歳出するようになってしまうことを懸念している。
グラハム氏は「政治家がどのように経済を復興できるかと問われた時に、私の最終的な希望は、全知全能なる神の中に在ると言えます。私の人生はいつか終わりを迎えることを知っています。そして神に受け入れられるのですが、それは決して私が生前良い人物であったからとか、私が生前何か良いことをしたから受け入れて下さるというわけではありません。私は罪人に過ぎませんが、それでも神様が私を受け入れて下さるというのは、私が私の罪を告白したからです。22歳のとき私の罪を告白し、神に罪の赦しを基めました。そしてそのひとり子に信頼し、信仰を持つようになりました。ですから、私の希望はこの世にあるのではありません。私の希望は天国にあり、全知全能の神が私が死んだ後に住む場所を天国に用意してくださっておられるということにあります」と述べた。