【CJC=東京】北朝鮮向けのクリスマスツリー電飾を韓国が取りやめた。韓国国防省は12月20日、宗教団体の要請により南北軍事境界線付近の愛妓峰(エギボン)と平和展望台、統一展望台の3カ所に23日から点灯を予定していたクリスマスの電飾を取りやめることを明らかにした。宗教団体側も応じたという。
クリスマス電飾は、北朝鮮が「南北国境付近でクリスマスツリーを点灯するのはやめよ!」との抗議を受け2004年から点灯を見合わせていたが、哨戒艦「天安」沈没事件、延坪島砲撃などで関係が悪化した10年からツリー風タワー1基の点灯を再開、11年は3基に増やして点灯する計画だった。
韓国が10年に点灯したクリスマスツリーは、国境から3キロの愛妓峰に建つ高さ30メートルのもの。北朝鮮の開城からも見えたと伝えられる。