米国ニューヨークにあるバッファロー大学はこのほど、長きにわたって活動している大学宣教会「インターヴァーシティー・クリスチャン・フェローシップ」の学生リーダーを同性愛者であることを理由に辞任させたとして、非難を浴びた。
「数カ月前、インターヴァーシティーの集会中に学生リーダーがメンバーや学生に近付き、他の学生と同性愛関係にあったことを告白していたので、その後、関係が続けられるのか気になっていたが、彼はそれが罪ではないと思っていたんだ」とインターヴァーシティー副代表のジム・ラングレン氏は語った。
学生リーダーが集会でそのことを告白したことによって大学側から辞任を要求され、同性愛者であることで差別受けたとして、校内のレズビアンやゲイたちから批判の声が挙がった。
インターヴァーシティーは、同大が「全てを受け入れる」という方針を掲げていることを指摘し、実際の問題として同大がゲイやレズビアンの学生たちのことを包括していないと差別的な処分を否定している。
「私たちはインターヴァーシティーの集会に誰もが参加することを奨励しているんだ。これはメンバーだけではなく、リーダーのことも含んでいる。福音伝道のために、ある程度のことは容認している」とラングレン氏は説明した。
彼は処分に対して不満を示し、彼らの行為は同性愛者に対する冒涜であるとして、同大の学生自治協会に措置を講じることを計画している。「私たちは事実、学生自治協会が法を犯したと思っている。そして学校に手紙を送って、どういう問題が起きたのかを再度訴えたんだ。最高裁判所の判断に従って、彼を復職されるよう要求している」とラングレン氏は語った。
ミッション・ネットワーク・ニュースによると、創立70年の大学宣教会が同大の方針に背くなら、学生自治協会は特別委員会を設置して、そこに決定権を委ねると伝えている。
この問題は同大で話題となっているが、同性愛者とそのグループがより積極的になるとともに、これらの問題は頻繁に現れてきている。ラングレン氏は、全米で同様の問題が15件は起きているという報告が今秋出されたと伝えた。彼は同大による違反行為が緻密に調査され、結果が出るよう祈り求めている。