北朝鮮政府および中国共産党政府に関連する情報筋がロイター通信に伝えた報告によると、北朝鮮は金正日総書記死後、後継者で三男の金正恩氏の勢力と金正日総書記の義理の弟で同国朝鮮労働党政治教区員候補・党中央委員会行政部長を務める張成沢氏(65)率いる勢力の間で権力が二分しているという。21日、米クリスチャンポスト(CP)が報じた。
張氏は影の権力者と見なされており、張氏の妻である金敬姫氏は金正日総書記の妹である。さらに朝鮮人民軍総参謀長の李英浩氏(69)が現在北朝鮮軍部で最高位に位置しており、権力者として恐れられている人物の一人でもある。
韓国で北朝鮮の調査を行う協会の会長を務めるユーファン・コウ氏は、金総書記からどのように権力が移行するかは金総書記の生前に既に決められており、「金正日総書記が死亡したというニュースが伝えられて後、目立った喧騒がなく、静かな日々が続いています。『ミイラによって統制』される長い期間を策定して、金正日総書記が死亡したにかかわらず生きていると偽り、その間に移行過程について取り決めをしていたのではないでしょうか」と述べている。
中国政府高官も19日早朝に金総書記の死去について伝えられたという。中国政府は、北朝鮮の公共放送での発表前に金総書記の死について知らされていたかどうかは明らかにしていない。