【CJC=東京】就任から9年、英国国教会クライストチャーチ大聖堂のピーター・ベック首席司祭は、同市市議会議員選挙に出馬するため、「教会最善の職務」とされている現職を辞任する。
2月22日に同市を襲ったマグニチュード6・3の大地震による被害復興のために働きたい、と言う。
「市議選では、教会を含め多くの共同体を代表出来ることを訴える。後任司祭が、素晴らしい新大聖堂建設という次の局面をリードするだろう。それがわたしたちの名誉となり、未来を建設することになる」と語った。
ベック司祭はビクトリア・マシューズ司教と、大聖堂再建のための募金方法をめぐって対立していたという。ベック司祭は震災1周年までに再建したいとしていたが、マシューズ司教は、募金は大聖堂のためだけでなく被災全教会のためだと主張していた。