【CJC=東京】カトリック救援団体「国際カリタス」の関係団体、ドイツ、日本、米国、韓国の各カリタス代表がソウルの韓国司教協議会で12月5日、今後の計画について協議した。国際カリタスは協議の後、北朝鮮人道援助を無条件で継続すべきだ、と声明で訴えた。
声明は、カリタスが朝鮮半島の平和を推進し、北朝鮮への人道援助を「無条件で」継続する、と述べている。
韓国司教団の最初の公式外国援助団体「韓国・国際カリタス」北朝鮮部門の責任者ジェラルド・ハモンド神父(メリノール宣教会)は、北側との接触を継続する必要を強調した。「もしも韓国が、食糧割り当てを監視するなど配布システムの透明性を要求する立場を維持し続けるなら、無条件援助計画に否定的な影響を与える。わたしたちは北朝鮮を理解する必要があり、忍耐強く待たなければならない」と言う。
韓国は、2010年5月に北朝鮮が韓国の哨戒艦「天安」を攻撃、沈没させたとして、人道的なもの以外は全ての接触を禁止した。また援助に関しては厳格な監視が必要だとしている。軍支援に転用されることを懸念してのもの。
韓国・国際カリタス代表のシメオン・リー・ジョンケオン神父は「わたしたちは小麦粉400トンと1億3000万ウォン(約880万円)相当の医薬品を今年北朝鮮に送った」と言う。リー神父は、他のカリタス組織の援助と共に『カリタス韓国』は、政府の禁止にも関わらず、外国を通じて間接的に北朝鮮に援助物資を送ることも出来る、と強調した。