【CJC=東京】米NCC(教会協議会)とキューバ教会協議会が5日間の協議を終え、12月2日、「わたしたちは、共有した次の確信を宣言する。両国の間の憎悪の半世紀を終わらせなければならない」と、両国間の関係正常化を訴える声明を発表した。
米国側のプロテスタント、聖公会、正教会指導者で構成された代表は、人道問題をキューバのエキュメニカル(教会一致)運動指導者と協議したが、それはキューバ代表が2010年の米NCC総会に出席した際の結び付きを強化するもの、と宗教専門RNS通信は報じている。
代表たちは、半世紀にわたる米国の対キューバ経済制裁が「さまざまな相違の解決、経済交流、人々と教会のより完全な関わりにとって大きな障害」であると認めた。
「わたしたちの、キューバを経済的、外交的に孤立させようとした政策は、政権をわたしたちの好む方に変革しようという目標を、50年以上も達成しなかった。その代わりに、米国を経済的、外交的に孤立させた」とアメリカ改革派教会(RCA)元総幹事のウェス・グランバーグ=マイケルソン牧師は語っている。
教会指導者たちはバラク・オバマ政権が、1月にキューバ渡航規制を撤廃したことを歓迎したが、「キューバに対する米国の長期的政策を再評価、修正するため」、大統領の公約の「急速で完全な遂行」を要請した。
両者会談では、「キューバン・ファイブ」として知られるキューバ情報機関員5人の米国での服役、CIA(米中央情報局)の諜報員として、スパイ罪で逮捕されたアラン・グロス氏のキューバでの収監なども取り上げられた。