NFL(ナショナルフットボールリーグ)の伝説的存在のジョン・エルウェイ氏は、デンバー・ブロンコスのクォーターバックとして活躍するティム・テボウの最近の成功が、アメリカンフットボールの将来に貢献するものなのか、懐疑的なままでいる。
ブロンコスの副社長で元クウォーターバックのエルウェイ氏は11月21日のラジオ放送で、テボウの能力には疑わしい部分があると語った。「ルーキーズ・アスリート」の司会者ゲイリー・ミラーは、「このチームのクウォーターバックはそろそろ降ろされる可能性があるのではないか」とエルウェイ氏に尋ねた。
その問いに対してエルウェイ氏は「いいえ」と答え、「私はテボウが週ごとに力を付けてきているのは明らかだと思うんだ。サードダウンで見る時、改善の余地はあるけどね。つまり、その点で見ると、ボトムラインなんだ」と語った。
テボウは現在、クウォーターバックとしてコロラドで2シーズン連続で上位を占めている。昨年のシーズンにルーキー入りを果たした彼は、経験不足から試合を台無しにし、3試合の先発にのみ出場。他の6試合ではクウォーターバックのバックアップに付いた。彼は今年、先発クウォーターバックのカイル・オートンの脇を固めて活躍した。
テボウはクリスチャンであることを公表していることと勝敗に左右されないポジティブな姿勢で全米のフットボールファンを喜ばせている。しかし、スポーツアナリストは、パスの技術の問題などを取り出して、彼をクウォーターバックというポジションに置いたのは失敗だと批判している。
愛されたり、嫌われたりしているテボウだが、彼はブロンコスの運命を変えた。チームはニューヨーク・ジェッツとの試合に17対13で勝利した。テボウが残り58秒間でタッチダウンを奪い、試合終了間際でチームを勝利に導いたのだ。
エルウェイ氏はこれについて、「ティム・テボウは試合で自身の考えを実行したんだ。彼は、私たちが困難な状況に陥った時、そういうプレーができるやつなんだ」と語り、「今の私たちの点数では世界選手権で勝利を得ることはできない。チームを改善し続けなければならない」と続けた。
テボウは11月24日、フェイスブックで「素敵なサンクスギビングを!詩篇100篇」と書き込んだ。
詩篇100篇には「全地よ、主に向かって喜びの叫びをあげよ」とある。「喜び祝い、主に仕え、喜び歌って御前に進み出よ。知れ、主こそ神であると。主はわたしたちを造られた。わたしたちは主のもの、その民、主に養われる羊の群れ」
そして、こう続いている。「感謝の歌をうたって主の門に進み、賛美の歌をうたって主の庭に入れ。感謝をささげ、御名をたたえよ。主は恵み深く、慈しみはとこしえに、主の真実は代々に及ぶ」