【CJC=東京】中国四川省宜賓のカトリック教区補佐司教にペテロ・ルオ・スエガン神父(47)が11月30日叙階された。今回の叙階はバチカン(ローマ教皇庁)の事前の承認を得て行われた。
バチカン(ローマ教皇庁)報道事務所長のフェデリコ・ロンバルディ神父は、同神父の補佐司教叙階を歓迎したものの、バチカンから破門されたパウロ・レイ・シイン神父が参列したことを非難した。
「教皇の委任なしに行われた最近の叙階の後に、新たに司教が教皇と世界の全司教との交わりの中で誕生したという事実は確かに建設的だ」という。しかしレイ・シイン神父が参列したことは、「信仰者の間に不一致と困惑を招き、さらに司式司教として参加し、聖体を共に行ったことがさらなる問題を生じた。教会の定めに常に従わないことは、自身の教会法上の地位を不幸にもさらに悪化させる」と批判した。
「通常の状態では、レイ・シイン司教の出席は完全に排除されるべきであったし、他の参加司教にも教会法上の措置を科しても当然である」として、「今回の環境では、非常な困難を伴わなければ、それを阻止出来なかった。いずれにせよ聖座(バチカン)は、より広くまた詳細な情報を得た時にこの問題についてより良い評価が出来るようになろう」と言う。
香港の引退司教ヨセフ陳日君枢機卿は、レイ司教の参加は、「北京が私達の教会内部の規則を重んじない」ことをまたも示したもの、と語った。