【CJC=東京】韓国・清州地裁は11月27日、姦通罪で在宅起訴された牧師A被告(50)に対し懲1年6月、相手のB被告(41)に対し同1年の判決を下し、法廷内で身柄を拘束した。朝鮮日報が報じた。
憲法裁判所で違憲立法審査が進められている姦通罪の最高刑は懲役2年だが、最近は執行猶予が付くケースが大部分を占める中、今回の判決は異例。
李俊明〈イ・ジュンミョン〉裁判長は判決文で「牧師のA被告は、B被告と告訴人(夫)の婚姻に当たって主礼(日本の仲人)を務めており、夫婦が幸せな家庭を築けるよう祈願する立場にあった。」と述べた。
また「A被告は、B被告夫妻が長い間通った教会の担任牧師として、信頼を背景に、戒律に従って、信徒たちを正しい道に導かなければならない立場にあった。社会的な規範をないがしろにし、周囲の人々に強い不信感を与え、社会に少なからぬ傷を付けた被告人らを厳罰に処すのは妥当だ」と付け加えた。
A被告とB被告は、B被告夫妻の1991年の結婚7年後の98年から昨年4月にかけ、13年にわたって互いの婚姻関係を維持しながら、不倫を続けていたとして在宅起訴され、共に懲2年を求刑されていた。