【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は11月23日、水曜恒例の一般接見を行った。講話で教皇は、18日から20日まで行ったアフリカ・ベナン司牧訪問について総括的に報告した。バチカン放送が報じた。
教皇はベナン南部のコトヌーとウィダを訪れた。訪問の目的は、ベナン福音宣教開始150年を祝うこと、2009年10月にバチカン(ローマ教皇庁)で開催した第2回『アフリカのための特別シノドス』(代表司教会議)の成果を受けて起草した『アフリカ・シノドス後の使徒的勧告』を現地司教らに託すことだったと教皇は説明した。
教皇はまた、今回の訪問で、ベナン出身の、同国とアフリカで広く尊敬されている故ベルナルディン・ガンティン枢機卿(1922~2008)の墓所を訪ね、祈ることを望んだと述べた。
特別シノドスでも強調されたように、アフリカのキリスト教共同体は今、信仰を新たにしながら、和解・正義・平和に奉仕するように招かれていると述べた教皇は、この和解がまず自分自身の内部に行われることで神の慈しみの喜びを伝える道具となり、その精神的豊かさ、和解の精神をもって、社会や、政治・経済に希望を与えることができるようにと述べた。
教皇は、ベナンで小教区と共に、神の愛の宣教者会の運営する児童福祉センターを訪問したことにも言及。この出会いがアフリカの未来を担う新しい世代の歓喜と活気に触れ、恵まれない子どもたちに対する愛と連帯がキリストの力と愛情を現存のものとする様子を見る機会になったと指摘した。