【CJC=東京】エルサルバドルは11月11日、第1回「アミーゴ・ド・エルサルバドル賞(エルサルバドル友好賞)」をロンドンに本拠を置く「ロメロ大司教トラスト」に授与した。同団体は人権擁護に貢献したオスカル・ロメロ大司教の意思に沿って2007年設立、同大司教の生涯とその働きに関する知見と認識を広める目的で、毎年講演会を行い、ラテンアメリカ地域での人権と正義を確立する動きを支援している。
エルサルバドルのウゴ・マルティネス外相は、ロンドンでの授賞式で、同団体のジュリアン・フィロソウスキー議長に金メダルを贈呈、授賞は同団体の働きを評価したもの、と語った。
アミーゴ・ド・エルサルバドル賞は、内外に居住する市民に貢献した外国人に授与する目的で設定された。
ロメロ大司教は、エルサルバドルの12年にわたる内戦の最中、抑圧に反対姿勢を貫いていたが、1980年3月24日、ミサを執行中に殺害された。この5月にはバラク・オバマ米大統領がサンサルバドル大聖堂内にある同大司教の墓を訪れている。
ロメロ大司教トラストの支援者にはカンタベリー大主教はじめ英国のカトリックや国教会の聖職者も含まれている。