1.目を調べる
目が見えるのは当たり前で、目が見えないことは大変なことだと考えます。しかし目を調べてみると、目が見えるということは大変なことなのだとわかります。考え抜かれたしくみがあって見えるのです。たとえば、角膜が透明でなければ、他がどれほど整っていても見えません。
2.目をつくられた方
目は光を情報伝達の手段に用いています。人間がカメラを発明するはるか前から、目は同じような原理を用いて見えるようにつくられています。
目は「見る」という目的のために、実にみごとに設計され、材料を選んで組み立てられています。人間の知恵や技術ではとてもつくり得ないような精巧さです。
目は、光の性質が全部わかっていないとつくれません。その光に対して目的通りに反応する物質の存在がわかっていないとつくれません。
3.視細胞の構造
視細胞は透明な網膜の中にあります。厚さ0・2ミリの網膜の中に約1億2000万本の視細胞が並んでいます。
視細胞の中は、円板が重なっています。その表面に光に反応する感光物質が配置されています。
感光物質は、網膜に達した光に反応してエネルギーを発生させます。このエネルギーを電気信号に変えて脳へ送り、脳が理解して「見えた」となります。
耳に劣らず、目の精巧さにも驚かされます。「耳も目も、英知の持ち主なしにできるでしょうか」という聖書のことば(詩編94編9節)は、極めて常識的ではありませんか。
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堀越暢治(ほりこし・のぶじ)
宇都宮大学農業土木科卒業。日本基督神学校卒業。学校法人東京キリスト教学園名誉理事。学校法人グレイス学園めぐみの園理事長。単立・創愛キリスト教会主任牧師。いのちありがとうの会理事長。著書に「人体の不思議発見」「大自然の不思議発見」(いのちありがとうの会)など多数。
■ 外部リンク:いのちありがとうの会ホームページ