ロシアのプロテスタント最大教派の一つである福音クリスチャン・バプテスト連合(Union of Evangelical Christians-Baptists、以下UECB)と米国に拠点をおくスラブ福音協会(Slavic Gospel Association、SGA)の共催で、自転車伝道旅行「ゴスペル・エクスペディション07」が今月13日から始まった。
「福音を世界のすべての国々へ」という幕を掲げながら、ドイツ北西部の大西洋沿岸の町バレルを出発し、ロシアの太平洋に面する湾岸都市ウラジオストクまで9千マイル(約1万5千キロ)におよぶ自転車伝道旅行を行う。この伝道旅行で訪れる国は、ドイツ、ポーランド、ベラルーシ、ウクライナ、そしてロシアだ。
5月13日から9月3日まで予定されているこの伝道旅行は、89の町々に立ち寄り、教会や広場、コンサート施設、コミュニティーセンターなどで伝道のために117のイベントを行う計画。また、立ち寄る町々では、聖書、ロシア語のトラクト、書籍などを配布する。
4つのチームがリレー形式でつなげていき、五輪の聖火リレーのように出発地のバレルで汲んだ大西洋の水をゴールのウラジオストクまで運び、最後にその水を太平洋へ戻す。
UECBのレオニード・カータベンコ代表は、「我々の目的は、すべての国々へ、すべての言語で、すべての人々に、福音を一日中どこででも伝えること」と宣教への熱情を語り、「この伝道旅行が若者たちに非常に大きな影響を与えると信じている」と大きな期待を示した。
この伝道旅行には、音楽、宣教、カウンセリング、ジャーナリズムなど様々な分野でプロとして活躍している人々や、1980年の国内選手権で優勝経験のある競輪選手なども参加する。