【CJC=東京】米カリフォルニア州ガーデングローブにあるメガチャーチ「クリスタル・カテドラル」理事会は4300万ドル(約34億円)の負債を抱えて破綻した財政の再建へ募金を始めたものの、目標額に達せず、著名な教会堂の売却を検討するまでになった。
『クリスチャン・サイエンス・モニター』紙によると、教会理事会は、募金が目標額に達しない時はチャプマン大学の提示を受け入れる意向を文書で示している。売却後も教会は多数の建物を引き続き使用出来、さらに将来、買戻しも可能となっている。
現地紙『オレンジ・カウンティ・レジスター』によると、チャプマン大学とカトリック教会オレンジ教区がそれぞれ5360万ドル(約43億円)での買収に名乗りを上げた。
クリスタル・カテドラルの創設者ロバート・H・シュラー牧師の娘のシーラ・シュラー・コールマン主任牧師は声明で、理事会が「裁判所により定められた期限までに提案を受け入れるか決めなければならない。ただその11月14日までにどうなるかは分からない」と述べ、自分は「祈り」「信じ」続けている、と付け加えた。
ロバート・シュラー氏は、チャプマン大学とオレンジ教区双方に「多大な敬意を払う」と声明で述べている。