【CJC=東京】10年前、ニューヨークのワールド・トレード・センターが同時多発テロで崩壊した際、そのあおりを受けて近くのシーダー・ストリートにあった『セント・ニコラス・ギリシャ正教会』も壊滅した。1916年にギリシャ移民によって建設された同教会、『グラウンド・ゼロ』と名付けられた跡地に存在していた唯一の宗教建造物だった。
同地での建物再建を規制していたニューヨーク・ニュージャージー港湾局を相手どって訴訟に持ち込んでいた教会が、このほどアンドリュー・クオモ市長の仲介を受け入れ提訴を取り下げた。ENIニュースが報じた。
10月14日に明らかにされた合意によると、教会はリバティ・ストリート沿いの敷地に4100平方フィート(約380平方メートル)の新会堂と超教派の慰安センターを2013年から建設す。