【CJC=東京】米カリフォルニア州オークランドのキリスト教系ラジオ・ネットワーク『ファミリー・ラジオ』のハロルド・キャンピング主宰者は、「最後の審判」の日を自ら予言して米社会に反響を呼んできた。
今年に入ってからは5月21日午後6時に、大地震とともに神に選ばれた地上のキリスト教徒が天に挙げられる「携挙」が起きるという予言をしていた。それを真実と信じて全財産を売り払った人も出たが、何事もなかった。その際、キャンピング氏は気を取り直して今度は10月22日と予想したものの、これも外れた。さすがに今回混乱は報じられていない。
『ファミリー・ラジオ』自体は今のところ何の声明も出しておらず、メディアを避けている。
キャンピング氏の娘は「落胆させて申しわけないが、メディアやプレスには話さないように言われている」とクリスチャン・サイエンス・モニター紙の電子メールによる問い合わせに答えた。
キャンピング氏には、もう予言の力があるとは見られないが、この世の終わりがいつ来るか、をめぐる議論は米国では絶えることがない。
2012年終末説もある。米航空宇宙局も結構真面目に対応している。ウエブサイトには「2012年に地球には何も起こらないだろう。地球は40億年以上にわたって大事に至ることがなかった。世界の科学者が2012年に結び付く危機は起こらないと考えている」と言う。