「The Cosby Show」が米国のお茶の間から姿が消えてから約20年。コスビーの息子役だったマルコム・ジャマル・ウォーマーが出演する「The Cosby Show」に非常によく似た新しいホームドラマが放送されている。
「The Cosby Show」で演じたセオ・ハクスタブルで一躍有名になったウォーマーは現在、BETのシチュエーションコメディ「Reed Between the Lines」で、妻は優れた専門的な仕事をしているという設定の、5人の子どもをもつ父親役を演じている。
テレビで最も人気のある父親の一人からヒントを得たウォーマーが演じるドクター・アレックス・リードという役は、オンライン・クラスを教えるNYUの英語教授で、常に家にいる父親だ。
彼は聡明だが少し間が抜けているという役どころで、“父親”のコスビーが演じていた役、クリフ・ハクスタブルと非常に似ているが、ウォーマーは「比較の対象として『The Cosby Show』が引き合いに出されているだけだよ」と語り、それとは全く違うものであることを明らかにしている。
また、ウォーマーは、「比較すれば似ているところもあるかも知れないけど、たまたまだよ。このドラマは僕たちのために作られた全く別の番組なんだからね」ともBETのインタビューで語っている。
今回は聡明なシチュエーションコメディの父親が不在で、彼は未だに語り継がれるコスビーが地位を確立した昔の番組に対して、自分の新しい番組によって新風を巻き起こすことを期待している。
「Reed Between the Lines」は、現代の再婚家庭と愛する家族を養おうとする努力が描かれており、「The Cosby Show」とは少し趣きを変えている。キッズ・ヘレン(アンナ・マリア・ホースフォード)とガブリエラ(メリッサ・デ・サウサ)、キーナン(ナジ・アンソニー・ジェター)、ケイス(ゾー・ソウル)、アレックス(ゾー・ヘンドリックス)から成る幸せな家族で、比較的若者が多く出演している。
奔走しながらも愛する家族を大切にしようとするストーリーの「Reed Between the Lines」は、家族愛に定評のある「The Cosby Show」の後継番組という重責を担っている。そして8シーズン以上続いているのは、広く愛され続けている番組だからなのだろう。
「Reed Between the Lines」は米国BETで火曜日午後10時から9チャンネルで放送中。