伝説の歌姫シャーリー・マードックは10月16日、マーティン・ルーサー・キング・ジュニアデーの記念式典が開幕するモーニンググローリーの音楽の祭典で、現在米国でラジオヒットソングとして40位にランクインしている「Dream」を披露する。同式典では、オバマ米大統領が基調演説を行う予定だ。
精力的なボーカリストである彼女は、ナショナルモールにあるポトマック西公園で午後8時にイベントを開始するため、記念式典の聖歌隊として戻ってくる。
ワシントン州でキング牧師の遺産を祝う式典は、彼が暗殺されたことを鮮明に思い出す日としてマードックにとって重要な式典だ。彼女は、「私はまだ11歳だったの。まるで家族の誰かが死んだように全ての大人が深い悲しみに打ちひしがれたことを思いだすわ。キング牧師の死後、痛みや疑惑、怒りがたくさん渦巻いていたの。シスターだった私の母が悩みを抱えていた時、母の平和を思う心が私に伝わったの。私たちのその時はモーセに関連していることをキング牧師から聞いたわ。彼はモーセと同じように、約束の地には入れなかったけれど、彼は既に山頂にいて、彼の目は神の栄光を目の当たりにしていたんだわ」と語っている。
マードックと彼女の夫のデール・デルゴートは、彼女の新曲でラジオヒットナンバーの「Dream」を作詞した。彼女は、「私の歌は、神が私に全ての夢をお与えになり、それを叶えて下さるのだということを思い出させてくれるような歌詞になってるわ。その歌詞には、より将来の自分たちの可能性を感じること、他者への愛や奉仕、多様で神秘的な祝福と抱擁することが私たちには最良であることを歌っているの」と述べている。
80年代のマードックはゴスペルシンガーになり立てで、彼女の音楽への方向性はファンクバンド、ザップの支援シンガーになることでそれに魅了されていた。結局、バンドリーダーのロジャー・トロートマンはエレクトラ・レコード社でのマードックのレコードの取引の妨げとなった。彼女は同社で50万枚以上を売り上げた「As We Lay」や「Go On Without You」、「Husband」、「In Your Eyes」でR&Bソングのトップ10に入った。2002年には有名なビショップ・TD・ジェイクス牧師が彼女の最初のゴスペルアルバム「Home」を手掛けてトップ10に躍り出た。その時は、ゴスペルCDをレコーディングしているマードックの生涯の夢を歌詞にした。
マードックの初のライブコンサートCDライブ「The Journey」(タイスコット ・レコード)は10月18日にリリースされる。グラミー賞を受賞したセドリック・トンプソン、R&Bの女性歌手ケリー・プライスやレジーナ・ベル、ゴスペル歌手のベヴァリー・クローフォードとのコラボレーションを予定している。