北部スーダンのキリスト教長老教会が1月15日、イスラム教過激派組織によって焼き払われたが、その後再建の見通しは一切立っていないという。英クリスチャントゥデイが27日報道した。
同教会は北部スーダン首都カルツームから南東138キロの場所に位置していたが、再建してもまた焼き払われる懸念があるため、再建の目途が全く立っていないという。
北部スーダンはイスラム教徒らによって「イスラムの土地」と呼ばれていることから、キリスト教の宣教においてはイスラム教過激派の攻撃懸念が高まっている。
北部スーダンのある教会指導者は匿名で「北部スーダンで多くのキリスト教徒たちが更なる試練に直面しています。主が私たちの働きの中に介入してくださるように切なく祈り求めています」と焼き払われた長老教会の牧師であるモバーク・ハマド氏は、に伝えたという。
1月に焼き払われた北部スーダン長老教会は、同教会教会員らがイスラム教過激派に連続した恐喝を受けた後、焼き払われることになったという。
同教会指導者は「アンチ・キリストの活動が最近高まるようになっています。北部スーダンのキリスト教徒らは日々不安を高めながら生活しています」と述べている。焼き払われた教会の教会員は、「イスラム教徒らは私たちの教会を焼き払ったのは、彼らはキリスト教の教会と一切の関わりを持ちたくないとの思いがあるからでしょう」と述べているという。
北部スーダンのキリスト教徒らは南部スーダンが7月9日に独立して以来、さらなるイスラム教徒による攻撃の恐怖や不安に駆られながら生活している。北部スーダンから南部スーダンが独立し一カ月以上が経過したが、北部スーダンでは同地域のキリスト教教会を破壊しようとする恫喝が行われており、北部スーダンのキリスト教の教会、キリスト教徒はさらなる抑圧下に置かれるようになっている。