英ロンドンを拠点とするキリスト教組織に属するシリア在住の牧師が、最近のシリアの情勢について「非常に高い恐怖感を感じる」と述べた。27日、英クリスチャントゥデイが報じた。
シリア北部港湾都市ラタキアに住むナディム・ナサル牧師は「人々が家から出るのを恐れて暮らしているので、一都市全体が閉鎖されたように感じます」と述べている。ナサル牧師は「ラタキアで多くの銃撃戦や爆発が市内各地で生じたため、一都市全体が閉鎖されてしまいました。住民たちはこれからどうなるのかわからず、恐怖心で一杯の状態です。
ラタキアではすでに30人の人々が殺害され、同国政府軍は避難しようとしている女性や子どもを射殺したことで訴えられている。シリア政府はテレビ放送を通じて、民間人を標的に攻撃したことはなく、テロリストを標的にして攻撃していると発表している。ラタキアでは先週、シリア政府の軍艦から砲弾が発砲されたとの報告もなされている。
ナサル牧師は英アウェアネス・ファウンデーションのディレクターを務めている。同組織はキリスト教徒が21世紀にあってキリスト教の信仰を文化を自覚し、また隣人に対してのキリスト教信仰と文化の啓発を高める活動をしている。
同組織コミュニケーションズ・ディレクターのキャノン・ジム・ロゼンタル氏は「ナサル牧師の報告はまるで自宅に拘束されているような状況のように聞こえました。さらに同都市では電力も多いに不足しています。ナサル牧師のご家族の状態にも懸念があります」と述べ、同地域のキリスト教徒の安全のための祈りを促している。