ノルウェー教会指導者らは、爆発・乱射事件後にノルウェー諸教会の対話と一致が進み、共に事件の犠牲者、家族そしてノルウェー社会全体に対する新たな取り組みを行えるようになっていったことを証しした。
WCC総幹事でノルウェー出身のオラフ・フィクセ・トゥヴェイト博士は、先月ノルウェーで生じた爆発・乱射事件犠牲者たちを追悼する礼拝にノルウェー教会指導者らが共に集まったことを歓迎し、「私たちは未だ悲しみの中にあり、互いに抱き合い、犠牲者のためにろうそくの灯りを灯して祈っています」と述べた。
ノルウェー国教会(ルーテル派)総監督のヘルガ・ハウゲランデ・ベイェフグリーエン監督は、「私たちは現在にあっても悪、憎しみや破壊行為に対抗する信仰、希望と愛の行いを見ています。(爆発・射殺があった)長い金曜日から数週間が経過しました。世界の片隅のとても平和な場所で生じた信じられない事件でした」と述べ、世界諸教会その他信仰にある共同体がともにノルウェーのために祈りを捧げてきたことに対して「このようなときに私達と共にして下さったことに感謝します」と述べた。
礼拝後ノルウェー諸教会指導者らから、爆発・乱射事件経過後にノルウェー諸教会内でより一致した教会活動への取り組みが行われるようになったことが証しされた。またノルウェー国内のイスラム教徒との相互理解も促進されてきたという。ノルウェー教会協議会エキュメニカル・国際関係担当のベリット・ヘイゲン・アゴイ氏は、事件直後からイスラム教指導者たちと良い関わりを持つようになり、「事件直後は、加害者はイスラム教徒に違いないという偏見が生じましたが、イスラム教指導者たちは今回の事件とイスラム教、キリスト教およびキリスト共同体は関わりがないことをはっきりと明言されました。イスラム教指導者たちは、ノルウェー国内で、テロリストの行動とキリスト共同体は関わりがないと、もっともはっきりと明言した人々の一部であり、また思慮深い言明をなされました。ノルウェーイスラム教協議会と共に、ノルウェー国教会、オスロ大学は今秋に宗教過激派と宗教に関する二つのセミナーの開催を予定しています。このような課題をもって共に交わることは、7月22日に生じたテロ事件が生じる前に計画されていました。このような催しについて考える際に、まず第一にイスラム教過激派のことを想定していたことを認めなければなりません。7月のテロ事件ではキリスト教文化を背景にしても国家的な事件を起こす過激派が生じ得る事を学びました」と述べた。