【CJC=東京】カトリック教会は、告解の秘密を決して公開しない、とバチカン(ローマ教皇庁内赦院のジャンフランコ・ジロッティ司教が、伊紙『イル・フォリオ』7月27日付けで明らかにした。
7月14日、アイルランドのエンダ・ケニー首相は、告解で性的虐待が告げられた場合、それを当局に通報しないと司祭を禁固5年に処すとの法律制定を提案した。
「アイルランドがどのような法律を制定するにせよ、教会は告解者に当局へ連絡するよう強制しない」と同司教。
告解の秘密を守ることは教会法に定められており、それを破ることは禁止されている。
「犯罪者は皆、犯した罪に対して正義が示される義務を負っているが、それには告解の秘密を破ることは含まれない。告解は神の前に霊を清めることを意味している」と同司教は指摘している。