今日の英国で携帯電話を持っていない若者はほとんどいない。この傾向を捉えて英ミニストリーのホープ・ムーブメントは青年たちが巧みに携帯電話を扱うことができる技能を活用し、青年クリスチャンたちに自身の信仰をテキストメッセージでノンクリスチャンの友人に伝える活動を促している。英クリスチャントゥデイが報じた。
ホープ・ムーブメントの青年部門であるホープ・レボルーションによって携帯電話のテキストメッセージによる伝道キャンペーンが立ち上げられた。キャンペーンの一環として、数百人ものクリスチャンの青年たちが携帯電話やソーシャル・ネットワークを用いて自身のイエス・キリストを信じる信仰を証しするメッセージをノンクリスチャンの友人に送信していく。
同キャンペーンは、第Ⅰペテロの手紙3章15節「むしろ、心の中でキリストを主としてあがめなさい。そして、あなたがたのうちにある希望について説明を求める人には、だれにでもいつでも弁明できる用意をしていなさい」を現代社会においてテキストメッセージを用いて実行していこうとする試みでもあるという。
テキストメッセージでノンクリスチャンの友人に自身の信仰を証するために、青年クリスチャンたちは一週間の間これからテキストメッセージで信仰の証を送ろうとする3人の友人のために祈り続けるという。そしてそれぞれの友人に対し、会話のきっかけとしての問いかけや神様の御心についてのメッセージを送信していく。
テキストメッセージによる伝道キャンペーン参加者たちはノンクリスチャンの友人に信仰のメッセージを受け入れてもらえるために毎日祈ることを勧められている。また友人からの返信を受けることで、イエス・キリストが自身の生活をどのように変えたかを伝える良い機会とできることが期待されている。
このキャンペーンの目的は、祈りで満たされた会話をテキストメッセージで行うことによって、青年クリスチャンらがより伝道に深く関わるようになり、またその友人の青年たちがキリストを知るようになっていくことにあるという。
同キャンペーンを主催する青年ミニストリーディレクターのバジョ・アキサンヤ氏は「テキストメッセージで共に祈りながら信仰の証をしていく運動を通じて、英国全体の青年たちの中でどのような変化が生じて行くかを見ることを本当に楽しみにしています」と述べている。
ホープ・ムーブメントで同キャンペーンに携わるフィル・ティムソン氏は「青年たちにとって自身の信仰をノンクリスチャンの友人にテキストメッセージで直接伝えるということは勇気のいることだと思います。実践していくことで、より勇気をもって信仰を証しできるようになっていってくれることを信じます。一方でより良い伝道の仕方としては、ただ伝える相手に対し信仰のメッセージを送り、私たちが伝えることができたという満足の領域を超えて、共にイエスの信仰に確信をもつようになっていくことにあります」と述べた。
ホープ・レボルーションでは、青年クリスチャンたちに9月30日までテキストメッセージを友人に送るキャンペーンに積極的に参加し、新学期が始まるのをきっかけに新たな友人との関係を構築できる機会となれることを勧めている。
ティムソン氏は「このキャンペーンは単にノンクリスチャンの友人とテキストチャットをするというものではありません。私たちの目的は英国内全ての青年クリスチャンたちが大胆に彼らの中にある希望について他者と共有できるようになっていくことにあります。伝道キャンペーンとして共に行っていくことで、私たちの生活、共同体全体が変化し、次世代を導いていくことができればと思っています。福音を証しし、神様の愛を未だかつてない方法で表現していくことができればと思っています」と述べた。
ノンクリスチャンの友人にテキストメッセージで信仰の証をした後、青年クリスチャンたちはフェイスブックやツイッターを通じて友人との交わりのフォローアップを行っていく他、他のキャンペーン参加者らとそれぞれの信仰の証の結果生じたストーリーを共有し合うことが勧められている。
21世紀IT社会がもたらした「テキストメッセージ」という手段を用いて、大胆にイエス・キリストの信仰を証していく青年クリスチャンたちの活動を通じて、また彼らの友人を愛する祈りを通して、英国の青年世代に神様の御心がなされ、大きな変化が生じていくことが願われている。