【CJC=東京】韓国の宗教指導者は、今回の大雨による洪水被害に見舞われた北朝鮮に政府が示した食糧・医薬品援助姿勢を歓迎している。統一省は8月3日、韓国赤十字を通じて3億8000万円相当の援助物資を送ることを認めた。
韓国司教協議会北朝鮮援助委員会のキム・フンイル神父は「南北関係の改善が強く望まれている時に、援助が認められた」ことを歓迎、7月28日に開城地区の病院や保育園に小麦粉を配った際に、一帯が冠水している実情を目のあたりにした、と語った。政府は25日、『カリタス・コリア』が小麦粉100トンを送ることを認めている。韓国司教会議が外国からの援助を元に調達したもの。
韓国教会協議会のキム・チャンヒュン総幹事は、これらの援助が関係改善につながると思うと語ったが、北側が申し出を受け入れないのではないか、とも懸念している。
北朝鮮の『朝鮮中央通信』は、6月と7月の台風と洪水で2900戸が破壊され、死者数十人、被災者数千人と報じている。国際赤十字と赤新月社は、北朝鮮の洪水被害者に60万ドル(約4800万円)相当の支援を準備している。