【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)開発援助促進評議会は今年で創設から40年を迎えた。
正式名称を『コール・ウーヌム(一つの心)』という同評議会は、教皇パウロ6世によって、1971年7月15日創立された。主な活動目的は、慈愛(カリタス)の教えを推進し、福音的な愛の証しを信徒に促すこと、教会の支援事業を助け、人間的発展のために連帯と兄弟愛の業を推進することにある。
バチカン放送によると、同評議会議長ロベール・サラ枢機卿は、創設40周年に際し、機関紙『ロッセルバトレ・ロマノ』にメッセージを寄稿した。
同枢機卿は、開発援助促進評議会の歩みを振り返りながら、教会における愛の業を励まし、教皇庁と教会の様々な支援組織の間に、出会いと対話、計画の調整の場を作り出すというその役割を強調した。
また、これからの同評議会の目標として、ベネディクト16世の最初の回勅にあるように「神は愛」であることを証しし、福音と愛の業を結びつけると共に、教会内の連帯を強化し、支援のために働く人々の「心の育成」をすること、の4点を挙げた。
サラ枢機卿は、今年5月、教皇代理として東日本大震災の被災地を訪問している。