【CJC=東京】中国カトリック教会河北省邯鄲教区のジョセフ・スン・ジゲン補佐司教が拘禁状態から解放されたことが7月11日明らかになった。政府には連絡せず秘密裏に司教に6月21日叙階された、と教区が発表したのを受けてのものと見られる。
叙階式典は教皇の指示により、邯鄲のステパノ・ヤン・シャンタイ司教(89)が司式した。
教会側は、ヨハネ・ファイ・ジャンティン神父とペテロ・リュウ・シンファ神父が地元当局に、スン司教がすでに叙階されたことを伝えた。当局が河北省聖承徳からヨセフ・グォ・ジンツァイ司教を招くよう圧力を掛けるためか、司祭を連行していた。
教区は聖ペテロ聖パウロの記念日の6月29日に叙階することを公式には計画していたが、当局は反対だった。同教区が昨年11月に教皇の承認を得ないままに叙階された司教を拒否していたためと見られる。当局はさらに、日程が共産党結成記念日の7月1日に近過ぎると指摘していた。
秘密叙階の後、スン司教は河南省安陽に移り黙想に入ったが6月26日、黙想を終えた同神父は警察車両で河北省石家庄に連行されていた。