米国第2の信徒数を誇る合同メソジスト教会(UMC)は、ボランティア宣教への参加者がここ15年間で約5.6倍に増加したことを発表した。米紙クリスチャンポストが15日、報じた。
92年の段階で約2万人だったボランティア宣教の参加者数は、06年に11万1千人にまで増加した。合同メソジスト世界宣教委員会のクリントン・ラブ師は、「これは、ボランティア宣教において信じられないほどの成長です」と語り、理由について「この成長はボランティア活動の草の根的な性格から来ているのではないか」と述べた。
ボランティアの多くは、世界各地で行われている医療や教育に関する短期的な活動に参加し、教会単位のボランティアチームで活動することが多い。この短期ボランティア宣教は、若者にとって教会の活動に参加するもっとも身近な手段の一つとなっている。
ボランティア数の増加は一定ではなく、大きな自然災害の起こった年には著しい増加傾向が見られる。教会側は、この成長が部分的にはそのような自然災害に起因しているものと見ている。
大きな被害が出たハリケーン・カトリーナ、リタが発生した05年には、ボランティア数は過去最高の13万5千人を記録。一方、01年の米国同時多発テロ事件発生後には、急激に減少し、その後数年は6万人前後と低迷が続いた。
合同メソジスト教会に所属する信徒は米国内で約850万人。国外にも約150万人いるとされている。