【CJC=東京】北京で先ごろ行われた会議で、国家宗教局の最高幹部が教会指導者に、中国は今後も独自に司教叙階を断固行う、と語ったと伝えられる。楽山教区でマタイ・ルオ・ドゥシ司教が2009年に死去して以来、四川省では省内5教区の中でイビンのヨハネ・チェン・シゾン司教(94)以外、空席になっている。
6月9日に行われる予定だった河北省武漢の漢口教区での教皇非承認の司教叙階式典は、直前になって取り消された。
今回の楽山司教叙階は、聖座(バチカン)が承認していない司教の叙階に教会法上の制裁を科すとの宣言を初めて適用することになる可能性がある。
中国本土の司祭の1人は、違法な叙階式典に参加して破門された司教によるミサを、司祭は共に執行してはならず、信徒は出席してはならない、と聖座が宣言すべきではとして、「多くの司教、司祭は中国政府と聖座の双方の歓心を買おうとしている。罰則が重いことを知れば、考え直すと思う」と言う。