最近発表された調査によると、世界中の福音主義指導者らの多くが、イスラム教ではなく世俗主義の影響がキリスト教宣教に対する大いなる脅威であると考えていることが明らかになった。米クリスチャン・ポスト(CP)が報じた。
米調査機関ピュー・フォーラムの宗教および公共生活調査結果が、昨年南アフリカのケープタウンで開催され、世界4000人以上の福音主義指導者らが集った第3回ローザンヌ世界宣教会議の参加者らに対しアンケートを行ったところ、参加者の70パーセント以上が世俗主義が宣教に対する主要な脅威の一つであると答えたという。イスラム教が主要な脅威であると答えた参加者は全体の47パーセントにすぎなかったという。
主要な脅威、側面的な脅威のどちらかに世俗主義を掲げた参加者の割合は91パーセントにも達したことが明らかになった。中東および北アフリカの福音主義指導者の中では世俗主義に対して脅威を抱く割合が最も低く、同地域から参加した福音主義指導者らのうち30パーセントほどが世俗主義を主要な脅威であると答えるにとどまったという。
ローザンヌ会議ではイスラム教とキリスト教の衝突について議論されたにもかかわらず、イスラム教は実際の福音宣教に対する脅威としては第4位に留まる結果となった。ピュー・フォーラムディレクターのルイス・ルゴ氏は、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)を通じ「世俗主義が脅威というよりもむしろ世俗主義に関連して現れる行動が大いなる脅威となっていると見なされているようだ」と述べている。
世俗主義の影響の他、消費者主義、物質主義、セックスおよび暴力を強調する文化が多くの福音主義指導者らにとって、イスラム教以上の脅威となっていると見なされていることが調査結果から示された。
同調査は第3回ローザンヌ会議にて行われたが、4000人以上の参加者中、調査結果に協力し返信を得た参加者数はおよそ半分の2,196人であったという。