【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)・エクレジア・デイ委員会(委員長=ウィリアム・ジョゼフ・レヴェイダ枢機卿)は、教皇ベネディクト16世が特例として執行を承認した、旧来のラテン語による「特別形式のミサ」では、少女が侍者として奉仕することは許されないことを明らかにした。
第2バチカン公会議の精神に従って1970年以降、新たに定められた各国語によるミサが行われるようになった。女性の祭壇奉仕許可は1984年の典礼秘跡省の回状で出されている。
教皇ベネディクト16世は2007年7月7日に自発教令『スンモールム・ポンティフィクム』で、各教区において司教が、信徒の要望があった時に旧来のラテン語によるミサを許可する権限を与えた。62年のミサ典礼書注記では、ミサの際に女性が祭壇に立つことは許されていないことから、今回の指示になったと見られる。
すでに英ケンブリッジ大学のカトリック・チャプレン、アルバン・マッコイ神父は特別ミサを女性侍者で執行している。侍者のチームに女性を入れようとしていたわけではないが、「女性2人が特別ミサで奉仕したいと言うのを断わらないことにした」と言う。
チームは少年6人、少女4人で構成されている。「通常のミサであれ、特別ミサであれ、一つの典礼に一つの侍者チームとして、全てのミサに一つのチーム」なのだ、と言う。
一方、ラテン語のミサを推進している『ラテン・ミサ協会』の報道担当は、今回の指示が「重要」であり、全司教は回文に述べられていることに沿って行動すべきだ、と語った。