【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)の承認を得ていない中国武漢教区のジョセフ・シェン・グォアン司祭(50)6月9日に叙階される予定が2日前、突如延期された。
苦境にあるカトリック教会を援助する団体『エイド・トゥー・ザ・チャーチ』(ACN)のジョン・ポンティフェックス氏は、無期限延期の情報が入った。まず本当のことだろうが、とにかくバチカンが一息つける、と語った。
「中国当局が、司教任命は教皇の領域のものであることを認め、教会の内部問題に必要以上に介入しないようにするべき時だ。3週間前に、教皇は中国の聖職者に、ローマへの忠誠を明らかにするよう、また楽観的な甘言に乗せられないよう呼び掛けたではないか」と言う。
バチカンと中国政府との関係緊張に伴い、高齢の司教が引退しても、本土の各教区で後任の任命が進まず、空席が目立つようになっている。