【CJC=東京】イエスがバプテスマのヨハネから洗礼を受けたのはヨルダン川。推定される現場、西岸のカシール・アル・ヤフドを世界中から巡礼が訪れていたが、中東紛争の中でイスラエル軍の軍事監視区域となり、地雷を敷設して一般人の立ち入りを制限していた。それから40年、地雷が撤去され環境整備が進んで、現地を訪れる巡礼が急増している。
ユダヤ教にとっても現地は、エジプトから脱出したイスラエル人が「約束の地」にたどり着いた所とされている。
2010年は約6万人が訪れたが、これは2004年の3倍にあたる。さらに11年は4月までですでに4万4000人を数えている。
一方、ヨルダン政府観光局は東岸こそイエスの洗礼の場所と宣伝している。教皇ベネディクト16世は2009年にヨルダン側を訪問したが、現場の確定については言及を避けた。