【CJC=東京】『国際アムネスティ』が2011年人権報告書で聖座(バチカン)を「子どもの保護に関する国際的な義務を十分に果たしていない」と批判していることが明らかになった。バチカンは国連『子どもの権利条約』締約国。
報告書は「過去数十年にわたって聖職者によって行われた子どもへの性的虐待は増加しており、これら犯行に正しく対応せずに来たこと、犯行がさまざまな国で発生し続けている」と指摘する。「そのような失策には、加害者に対し適正な捜査をせず、その地位から異動させないこと、捜査当局に協力しないこと、被害者へ正当な賠償を行わないことも含まれる」という。