【CJC=東京】中国が、バチカン(ローマ教皇庁)との関係改善にはバチカンが「明確な行動」を起こす必要がある、と要求している。
5月18日、サンピエトロ広場で行われた一般接見で、教皇ベネディクト16世は全世界のカトリック者に、共産党当局からの「圧力」にも関わらず中国の司教がローマとの関係断絶を拒否するよう祈ることを呼び掛けた。
これに対し、中国外務省の姜瑜報道官が「わたしたちは、中国が宗教信仰の自由を実践しており、中国のカトリック教会が継続的に発展していることをバチカンがはっきりと認識することを期待している」と記者会見で語った。同報道官は、バチカンが「明確な行動を通じて両国関係の発展のための状況を作り出してほしい」と期待していると付け加えた。