東京バプテスト神学校(文京区大塚、茗荷谷キリスト教会内)は、同校本科(3年)の卒業要件を満たすためには週3、4日の授業出席が必要であり、一般の信徒リーダーには過酷であるとの声を受けて、07年度から卒業要件を緩和した「信徒リーダー養成コース」(2年)を新設する。
本科は20課目・80単位が卒業要件で、週3、4日授業に出席する必要があり、卒業に要する年数が3年であったが、新設の「信徒リーダー養成コース」は、修了に必要な単位が8課目・32単位となり、週2回、2年での修了となる。
同コースは、信徒リーダーに必要と思われる11課目中、8課目を選択履修するかたちになり、修了者には修了証書が交付される。また、終了後本科転向を希望する場合、信徒リーダー養成コースで取得した単位は本科入学時に通算される。
事務長の川口通治牧師(篠崎キリスト教会)は本紙取材に対して、「今まで一般の信徒がなかなか来ることができなかったが、一般の方々も来やすいようにと開設した」、「10名から20名の入学希望者を見込んでいる」と同コースへの期待を語った。
現在、日本バプテスト連盟所属の教会、伝道所で会員が25名未満の場所は110あるとされている。それらの場所では特に教会を支える信徒リーダーの存在が重要であり、新たに設置された同コースの大きな貢献が期待される。
東京バプテスト神学校は、1962年に日本バプテスト連盟の「躍進5ヵ年運動」の一環として前進の「東京バプテスト福音宣教学院」が発足し、1967年に現在の名称に改名。本科、神学専攻科、教会教育専攻科、教会音楽本科、教会音楽マスターコース、信徒リーダー養成コース の4科・2コースが設置されている。
現在、すべての科・コースで07年度の入学者・聴講者を募集している。願書は同神学校に請求するか、またはホームページ上で印刷可能。願書受付は3月23日(当日必着)まで。なお入学には、本科・信徒リーダー養成コース入学希望者には牧師の、専攻科・マスターコース入学希望者には牧師及び教会の推薦が必要となる。
信徒リーダー養成コース及び、07年度の入学・聴講に関する詳細は、東京バプテスト神学校(電話:03・3947・5141、FAX:03・3947・5145、Eメール:[email protected] )まで。