この数年準備と祈りを重ねてこられた関西聖書学院(KBI)での宣教師訓練コースが去る5月11日(火)午後、始業チャペルをもってスタートした。大田学院長の司会、小山大三牧師(同学院副理事長)のメッセージや来賓諸氏の祝辞を受けながら、5名の訓練生が同コースの学びを始めた。
そもそも本コースの構想は2000年春着任した大田学院長と理事会が学院の将来像を模索する中で具体化されていった。
従来関西聖書学院の霊的な特徴は「十字架と聖霊」と標語で表現される、自我の取り扱いと自由でバランスのある聖霊の現われを追及するところにあった。理事会ではその霊的遺産そのものが目的化していくのではなく、その当然の結実(ゴール)として力強い宣教の前進を掲げ、「十字架と聖霊、そして宣教」が新たな標語として定着しつつある。
同学院は、働き人を訓練し国内のリバイバルに寄与するばかりでなく、長年世界の宣教勢力の重荷となってきたわが国が世界宣教に貢献できるよう、一人でも多くの宣教師を派遣したいとのビジョンを掲げている。今日までに10名の卒業・修了生が宣教師として活躍しており、今後一層の輩出を祈っている。そのように宣教師輩出のビジョンを受け、そのような体質の教会を形成することが主に喜ばれ、国内の一層のリバイバルにつながると信じている。
教師陣には現役宣教師の吉田隆師(アジア・アウトリーチ)、ジャン・ドーゲン師(べサニー・ミッション)、元宣教師の大田学院長夫妻、国内で宣教師を育成・派遣に努めてこられた豊村善典学院理事長や小山大三同副理事長、またフィンランドからの宣教師で長年京滋地区で伝道されてきたヘイモネン師が顧問として参加。さらに国内有力宣教団体のスタッフも特別講義に駆けつける。
講義課目は「異文化におけるコミュニケーションと教会形成」「宣教の聖書的展望」「宣教師の資質、生活と奉仕」「派遣体制の組織作り」「支援者との関係」「宣教される世界の実情」「宣教の歴史」「比較宗教」「独身の祝福と課題」「各宣教団体の紹介」など。 授業は火曜から木曜の午後2時から4時40分。英語礼拝を含め、宣教準備の必要な学びを網羅し、知的、霊的、生活的訓練を受けることができる。入寮して本科の授業を受けることもできるし、通学してこのコースだけを受講することもできる。
訓練期間は2ヶ月の夏季異文化実習期間をはさんで、12月第1週までの22週間。授業料は入寮生25万円、通学生12,5万円。本コースはアンテオケ宣教会、アジア・アウトリーチ両団体から公認されている。
――関西聖書学院――r