世界で今、何が起きているかを映画を通して知ってもらいたい――国際的な人権をテーマにした映画祭「アムネスティ・フィルム・フェスティバル」(社団法人アムネスティ・インターナショナル日本主催)が27日、東京・中央区の浜離宮朝日ホールで始まる。関係者によると、日本で初めて。普段メディアでは取り上げられない世界の人権の問題を、フィルムを通して考えてもらおうという取り組みだ。
会場では27、28日の2日間にわたり、「世界中のすべての人が人間らしく生きること」をテーマに選んだフィクションやドキュメンタリー作品計10本を上映する。チェチェン問題を扱い、03年シカゴ国際ドキュメンタリー映画際でのグランプリをはじめ数々の映画祭で受賞した「踊れ、グローズヌイ!」(ヨス・デ・プッター監督、オランダ、02年)は、今回が日本語字幕版初公開となる。
会場のトークイベントでは27日、アメリカの終身刑受刑者たちの現実を描いたドキュメンタリー映画『ライファーズ 終身刑を超えて』監督の坂上香さんとアムネスティ日本支部特別顧問のイーデス・ハンソンさん、28日には、国際ジャーナリストとしてマイノリティの問題に取り組む重信メイさんが出演する。
主催側は、「普段一般に伝えられることのない問題を、映画でないと伝えられない表現で『人権=難しい』という敷居をとって伝えたい」としている。
チケットは、前売2日券で3500円(学生は3千円)。前売1日券は2500円(学生2千円)。問い合わせは、事務局(eメール:[email protected]、電話:03・3518・6777)まで。詳細は公式サイト で。