朝日新聞関西版は12日、専門家2人によるカルト問題をテーマとした談話の後半を同紙電子版に掲載した。カルト問題に詳しい北海道大大学院教授の桜井義秀さん(45)はカルト団体の特長について「何をする団体なのかを隠す、入会しないと救われないと誘う、どこかに連れて行こうとする団体に要注意」と指摘している。
記事では、初回記事に引き続き、「摂理」のように女性信者の性的な被害が深刻となっていると注意を呼びかけている。
一方で、桜井氏は「カルト教団が新入生を狙っているのに、多くの大学はリベラリズムを原則に対策を講じない」と説明した。構内での活動規制はキリスト教団体にも痛手となるだけに、カルト対策の難しさを浮き彫りにした。
そのうえで、桜井氏は、カルト教団がスポーツや文化の愛好団体を装うことが多いため、説明と活動内容の矛盾を見抜く冷静な判断が必要と訴えた。
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