６月までの半年間の自殺者数が前年同期比で１２５４人減の１万４８２８人だったことが２日、厚生労働省の発表で分かった。

　上半期としては２年ぶりに減少。月単位でも昨年９月から１０カ月連続で前年同月を下回っている。同省は景気回復と雇用の改善が減少の一因とみている。

　同省の公式サイトに掲載された人口動態統計月報（概数）によると、自殺水準は「依然として高い」一方で、減少傾向が維持されれば年間自殺者数は４年ぶりに３万人を下回る可能性がでてきたという。

　同省の統計では昨年の自殺者数は３万５５３人だった。