テレビ、ラジオ牧師として著名な村上宣道牧師(日本ホーリネス教団・坂戸キリスト教会、埼玉県)がゴールデンウィーク最終日の6日、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会のゴールデンウィーク・スペシャル「愛と喜びの礼拝」でメッセージを取り次ぎ、人が救われるために必要なことは、イエスが人類の全ての罪をあがなうために十字架につけられ復活したという事実を事実として認め、受け入れることだけだと語った。
村上師はヨハネの福音書6章28節を引用し、群集がイエスに尋ねている神の「わざ」は英語では「Works」と複数形であるが、29節でイエスが群集に答えたそれは「Work」という単数形であると指摘した。人々は多くの場合、救われるために多くのことをしなければいけないと考えがちである一方、イエスが語る「わざ」は単数形であり、すべきことは「信じる」ことただ一つであると説いた。
村上師は、信じることは事実を事実として認めることであると述べ、認めるべき2つの事実としてc[1]自分の中に憎しみ、妬み、他人を傷つけたり、嘘をつく罪があること、c[2]人の罪が、イエス・キリストを通して完全に赦されたこと――を挙げた。使徒信条にも登場する「ポンテオ・ピラト」がイエスの処刑についてローマに書き送った手紙はいまも実存しているという。
信仰は自分自身が揺れない意志をもって歩むものではなく、まるでイエスに背負ってもらいながら歩むような道である、と村上師。イエスを信用できる方として信じ、人生をイエスに委ねていくのだと語った。
村上師は現在、坂戸キリスト教会(埼玉県坂戸市)で主任牧師として牧会をすると同時に、財団法人太平洋放送協会(PBA)の理事長を務め、同協会のテレビ番組「ライフ・ライン」(http://tv-lifeline.com/)やラジオ番組「世の光」(http://www.pba-net.com/radio/radio.html)でテレビ・ラジオ牧師として放送伝道を行っている。「こうして教会は」(日本ホーリネス教団出版局)、「門は開かれている上・下」(同)、「やすらぎを求めて」(いのちのことば社)など著書は多数。