83年前、家屋崩壊や火災などで死者・行方不明者約10万人を出した関東大震災。その混乱のさなか、根拠の無い流言飛語により推定で6千人ともいわれる在日韓国人が日本人により虐殺された。
震災の犠牲者、殺された在日韓国人の方々への追悼と日韓の和解のために、在日本韓国YMCA(東京・猿楽町)は1日午前7時半から「関東大震災第83周年記念追悼合同早天礼拝」を行い、日本人と在日韓国人の牧師らおよそ50人が主席した。
在日大韓基督教会総会総幹事のパク・スギル牧師は説教の中で、多くの人々が心の病を持つといわれる日本社会の現状、また、昨今一部の政治家などに見られる在日韓国人に対する差別的発言などに言及した。震災時の在日韓国人虐殺のような日韓における悲しい歴史は「二度と起こってはならない」とし、日本の未来のため、また今後の両国の和解のためにも、福音による全人的な癒しが日本人一人ひとりに何よりも必要であることを説いた。