生命の根源である受精卵を破壊することなく、皮膚細胞から万能細胞を作ることに京都大学が成功、11日の米科学誌セルに発表した。
実質的殺人である受精卵の破壊を回避しようと倫理問題に積極的に取り組んだ京都大学の研究は評価に値する。生命倫理を無視した研究に対してはキリスト教に一致して反対する姿勢が求められる。
保育コストや社会的立場を守るために胎児殺人である人工中絶が蔓延する社会風土の中、再生医療を大義名分とした新たな殺人を未然に防ぐ鍵が福音の共通理解にある。
経済的有益性より神から与えられたいのちを優先する社会を構築するため、日本のキリスト教界に切迫した福音伝道の責任が問われる。