人類史上初の原爆投下から61年目となる「原爆の日」を迎えた広島では、5日と6日の二日間キリスト者が平和のために共に祈り行動しようと「広島平和礼拝2006」(主催:日本聖公会神戸教区宣教部)が開催された。延べ250人のキリスト者が、聖歌を歌いながらの平和行進をし、被爆者のためそして世界の平和のために心を一つにして祈りをささげた。
この集会は、被爆60周年を記念して去年行われた集会を、「一回で終わらせるのはもったいない」と日本聖公会神戸教区宣教部が主催して今年も開催したもの。
今年は平和行進のほか参加者はカトリック平和祈念聖堂での平和祈願ミサに出席、また広島平和公園で行われた6日の平和記念式典に参列した。
昨年の集会では被爆したキリスト者が、参加者の前で被爆体験を証しした。「今年は、私たちがどのようにしてそれを受け止めるのか、平和とは、私たちにとって何なのかを一つの形として表したかった」と主催者側は語る。
市内の平和行進に参加したクリスチャンの一人は、「聖歌を町の中で歌ったのは初めて」と話しながら、「それが少しでも福音の宣教につながれば」と、感想を語った。