キリスト教主義のNPO団体ワールド・ビジョン・ジャパン(理事長:峯野龍弘牧師、東京都新宿区)が、5月27日のジャワ島地震から1ヶ月の活動報告を発表した。ワールド・ビジョンは被災したバントゥル県とクラテン県において、支援活動を行っている。
支援活動内容は、9066セットの救援物資、25200食のベビーフード、医療施設への緊急医療キッドなどの配布、チャイルド・フレンドリー・スペースの設置などだ。
また、ワールド・ビジョンでは、今後6ヶ月間の主な支援活動計画として、チャイルド・フレンドリー・スペースの増設、地域医療センターと通じた医療支援の継続という方向性を明確に示した。
チャイルド・フレンドリー・スペースは、被災した子どもたちのトラウマを癒すことを目的に開設。6月22日時点で7ヶ所となった。
このスペースでは、飲料水や救急箱、生活用品、遊具等を提供している。
今後、ワールド・ビジョンでは、合計20ヶ所のチャイルド・フレンドリー・スペースの開設を検討しており、実現すれば3000人の子どもが利用できるという。
医療センターへの支援の継続に関してワールド・ビジョンは、地震発生直後から地域医療センターへの支援を行い、各センターが機能を回復することに貢献した。今後は10から11カ所の医療センターを支援対象に活動していく見通しを立てている。
700人以上が命を落とし、何万人もが負傷、30万以上の家屋が倒壊した被災地では、現在も懸命な復興活動が続けられている。