親のしつけに対し、24.7%の高校生が父親について「甘い」と感じていることが厚生労働省の平成16年度全国家庭児童調査でわかった。
調査は04年12月、小学校5年生から18歳未満の子どもがいる家庭1376世帯の保護者と、子ども1069人をそれぞれ対象に実施した。
親のしつけについて子どもに尋ねたところ、40.5%の子どもが母親について「厳しい」と感じる一方、父親については28.6%の子どもしか「厳しい」と感じていないことがわかった。
特に高校生では、父親に対して「甘い」と感じる割合が24.7%と、「厳しい」(21.4%)を上回った。
また調査では、保護者に家族間のコミュニケーションについても尋ねており、親子間の会話が不足している実態が明らかになった。
保護者への質問で、「就労している」父親が子どもたちと会話する時間は、「一週間あたり4時間以下」が最も多く31.3%。また一週間のうち、家族そろって一緒に朝食を食べる日数は、「ほとんどない」が30.6%と最も多かった。さらに仕事からの帰宅時間では、「夜9時以降」に帰宅する父親が全体の24.3%にも上った。
調査によると、18歳未満の子どもがいる家庭の約2割が「子どもの育て方に自信が持てない」と悩んでいるという。