米国で「国家祈祷日」にあたる3日、全米各地で数百万人が心を一つに祈りをささげた。国家祈祷日は米国の年間行事として制定されてから今年で56回を数える。ホワイトハウスではブッシュ米大統領が参加する式典が行われた。
式典には、国家祈祷日のシャーリー・ドブソン会長やチャールズ・R・スウィンドル名誉会長なども参加。ブッシュ大統領は式典で、「我々が誰にでも与えることができる最良の贈り物は祈りである。なぜなら、祈りは我々の想像を超える力を持っているからだ」と祈りの力を証しした。
また、キリスト教ニュースサイト「One News Now」によるとドブソン会長は、国家祈祷日が「教派、人種、文化を超えて祈る日」であることを伝えた。
国家祈祷日は、1775年の大陸会議で祈りがささげられたことから始まる。1952年にトールマン大統領により米国の年間行事として定められ、1988年にレーガン大統領によって正式に5月の第一木曜日が国家祈祷日として制定された。
米国を築き上げてきた過去の指導者が重大な決断を迫られたときに神の知恵を求め、祈ったことを思い起こし、その姿勢を学ぶ日として、米国の建国以来祈りがささげられている。